糸満晴明病院からのお知らせ

アルコール依存症クイズ

アルコール依存症についてどれだけ正しい知識を持っているか、自己チェックしてみませんか?
次の質問に ○ か × で答えてみてください。(下の答え部分を隠して、答えてみましょう)

問題

Q1:アルコール依存症とは、節酒できない病気である。(  )

Q2:自分は酒乱ではないので、アルコール依存症ではない。(  )

Q3:アルコールはモルヒネ、ヘロインと同じく依存性薬物である(  )

Q4:抗酒剤は飲酒欲求そのものを減らす薬である。(  )

Q5:アルコールは認知症の原因になる。(  )

Q6:アルコール依存症でも、やめる気持ちさえあれば酒はやめられる(  )

Q7:「連続飲酒」とは、毎日のように飲酒することである(  )

 

答え

A1:(○)
アルコール依存症の最大の特徴が、節酒が出来ない体質へと変わることです。
しかも、一度依存症になると、元の節酒が出来る体質に戻ることはありません。

A2:(×)
「酒乱=アルコール依存症」ではありません。暴言や暴力のない依存症のケースも数多く見られます。

A3:(○)
アルコールは依存性の強い物質であり、モルヒネやヘロインと同じく身体的依存性があり、離脱症状(禁断症状)が見られるのも特徴です。

A4:(×)
抗酒剤には飲酒欲求を抑える作用はほとんどないとされています。
しかし、抗酒剤を服用していれば、飲酒欲求を感じた時でも酒を飲まない理由になりますし、家族の前で飲むことで、家族に安心感を与えることもできます。

A5:(○)
コルサコフ脳症、アルコール性認知症など、アルコール依存症は認知症の原因となります。

A6:(×)
酒をやめたいという気持ちは治療上とても大事ですが、やめたい気持ちだけでやめられるくらいなら、アルコール依存症は病気ではありません。アルコール依存症は、断酒の気持ち以外にも、依存症に関する知識や飲酒欲求への対処法など、専門的な治療が必要となる病気です。

A7:(×)
「連続飲酒」とは48時間以上アルコールが体から抜けない状態のことを指し、定期的に酒を飲むことではありません。よく間違われる「習慣飲酒」とは、週に3日以上、日本酒1合以上の酒を飲むことと定義されています。

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