精神科、心療内科
精神科、心療内科について
精神疾患の患者数は、近年、うつ病などの気分障害やアルツハイマー病などを中心に増加しており、平成26年患者調査では390万人を超えています。精神疾患は自分や家族、友人など、誰にでも起こりうることであり、早期発見、早期治療がその後の回復に大きな影響を与えると言われております。
当院では丁寧な診療と本人やご家族の希望や意見を尊重した治療を心がけております。入院治療から外来治療まで良質な精神医療を提供し、信頼と安心の地域医療に貢献していきたいと考えております。
対象となる主な疾患
- 統合失調症
- 気分障害(うつ病、躁うつ病)
- アルコール依存症
- 認知症
- 神経症
- 不眠症
- 心理的発達の障害
- 知的障害
- てんかんなど
治療法について
治療について大きく分けると「薬物療法」「精神療法」「リハビリテーション」があります。
薬物療法
適切な診断による薬物療法により、症状を和らげたり、心の状態を安定させることが期待できます。すべての患者様に薬物療法が適応するわけではありませんが、治療の基礎となる事が多い療法です。お薬の形状や飲む頻度など医師と相談しながら、できるだけ患者様のライフスタイルに合った薬物療法を提供するよう心掛けています。
精神療法・カウンセリング
診察の場で医師による精神療法を受けることで、病気や自分の持つ症状への理解を深め、精神的な安定を取り戻し、会社や家庭生活といった日常生活に戻れるようになることに繋がります。また、公認心理師によるカウンセリングは心理的な問題の克服や困難の軽減に向けて支援します。
精神科リハビリテーション
リハビリテーションの種類
作業療法とは
ひとが日常生活でおこなっているすべての活動を「作業」としてとらえ、それを治療として用いています。
作業療法の主な目的
- 身体機能の維持・改善
病院内ではどうしても運動不足になりがち。
適度に体を動かすことで、体力をつけたり生活習慣病の予防にもなります。 - 生活リズムの維持・改善
毎日、決まった時間にリハビリをすることで、
健康な心身を維持するために必要な“生活リズム“を整えます。 - 病院内でのQOL作り(生きがいづくり)
メリハリのある生活が療養者の健康的な部分を引きだします。
役割や目的を持って生活することで、生きがいを見つけられるよう援助しています。
デイナイトケアとは
デイナイトケアとは、わかりやすく表現すれば、昼間と夜の通所リハビリ施設です。
日中及び夕食後も活動する場を提供して、そこで集団で様々なグループ活動を行います。
病気の学習とは
入院している患者さん全員が心の病気(統合失調症)と認識して入院しているわけではありません。しかし、医療を提供する上で、病気を認識することはとても大切なことです。私たちは、次のことについて病気の学習を行っています。
- こころの病気について
- 薬の必要性について
- 薬の自己管理について
- 困った時の対処法について
- 精神科リハビリについて
以上の内容の理解が得られるように、こころの病気の学習を行っています。
薬の自己管理とは
入院してから症状が安定した時期に、お薬の必要性を理解し認識が高まるように服薬指導を行います。
そして、1~7日間のお薬を段階的に自己管理し、退院に向けたお薬の管理方法を、お手伝いします。